あの日から約5か月。
3月のあの日、一番最初に知ったのは暗い中、ラジオから流れてきた情報でした。
若林区の沿岸部も津波で襲われたこと、
多くの被害を受けたこと、
友人・知人・患者さんのことを考えると不安でたまらなかった日々。
若林区荒浜方面に行ったとき、見えた光景。
海岸よりはるか手前で水が来た跡がありました。
道路に打ち上げられた魚、
ほんの少し前までは田んぼであった場所の中にひとかかえもあるような大きな松の木が横倒しになり、
遠くに目をやると歯の抜けた櫛のように、ところどころにしかない松、
足元が心もとなく、怖さに震え、それ以上先に進むことはできなかった。
友の無事を祈るしかなかった。
そこからまた数日たち、ちらほらと届いた「無事だよ」の連絡。
涙が出るほど安心した。
新たに歩み始めざるを得ない生活、
まだまだ困難は続くであろうけれど、門出に花を贈りたい。
少しでも震災以外のことに目を向けられる時間ができたらいいな。
いつか笑いあえる日まで、支えていきたいと思っています。