肩こりや疲れが取れないという方が何度か治療に通われるうちに、
鍼灸で妊娠することは可能ですか?と聞かれることがあります。
その際、「妊娠を望まれてどれくらい経過していますか?」と伺うのですが、
いったいどれくらいで妊娠するものだと思いますか。
おおよそ1年で妊娠される方が80パーセント、2年で90パーセントとされています。
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、
一定期間妊娠しないものをいいます。
以前はこの一定期間が2年とされていたのですが、
2015年日本産科婦人科学会はその期間が「1年というのが一般的である」と定義し、
1年以上妊娠しない場合、不妊検査や治療を勧めるようになってきました。
晩婚化により、妊娠しにくくなり、また治療効果も得にくくなるため、早めの対応が必要になります。
また晩婚化により子宮内膜症や子宮筋腫など不妊症の器質的な原因疾患の増加にも影響を与えています。
不妊因子として、内分泌・排卵因子、子宮因子、卵管・腹膜因子、頸管因子、免疫因子、男性因子など
女性側、男性側、また多彩な原因があるので、系統的に検査を勧める必要があります。
このことを踏まえ、
妊娠を望まれてから1年経っても成立しないときは、まずは早めの検査をしていただき、
より妊娠につながる体づくりを勧めております。
参考文献:病気が見えるvol9
2018年04月17日
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